初めて植物を迎える方へ
立派なサボテンを育てるには、なるべく多くの日当たりと風、そして適切な水やりが必要です。
植物としてごく当然の条件ではありますが、サボテンや多肉植物は通常の植物とは光合成形態が異なるため、
いずれが欠けてしまってもよろしくはありません。
そこで、下記の条件が揃わない場合には工夫が必要です。
どうぞご参考までにご利用ください。
置き場所について
●春秋
多くのサボテン・多肉植物の成長期にあたる季節です。
なるべく、家の中で1番日当たりが良い場所に置くことを意識しましょう。
春や秋の日光は、その後の越冬する力を備えるためにも非常に大切です。
●夏
多くのサボテンは、日本の高温多湿な夏に弱いです。7〜8月の直射は、レースカーテンや半透明ビニールで遮光をする事で防ぎましょう。
また、梅雨時期の長雨に晒されないように気をつけます。
●冬(12月〜2月)
5℃を下回るときは室内もしくは簡易ハウスに入れます。
寒さに当てる事で春の開花が促されるので、開花させたい方や種子を回収したい方は出来る限り戸外で育てるのが良いです。
もちろん、日中に日を当てる事で越冬にも強くなります。
また、冬の西日は意外に強いので、環境に応じて遮光をする事も必要です。
水遣りについて
●春
東京であれば3月頃より、サボテンや多肉植物は成長を再開します。鉢を持って軽いと感じるまで、しっかりと土中の水がないことを確認した上で、底から流れるまで水をしっかり与えます。
●夏
置き場所のご説明で記した通り、多くのサボテン・多肉植物は日本の夏が苦手はものが多いです。
想像以上に鉢の中は蒸れるので、根腐れを防ぐためにも夏の水遣りの頻度には春や秋より少なめに気を配りましょう。
※夏の時期に肌が燻んだ緑色になる個体は、休眠に入ってる可能性があるので無闇な水遣りは控えてください。
●秋
東京では11月頃から徐々に休眠に入ります。
成長点の動きが遅くなったり、葉落ちし始めたらその合図です。そこからは水遣りの回数を減らしていきます。
春同様、鉢を持って軽いと感じたら底から溢れるまで水を十分に遣ります。
●冬
大抵のサボテン・多肉植物は冬は休眠期になります。
室内の暖かい場所に置いている場合は、月に1度、根の枯死を防ぐために水遣りをします。
戸外や、戸外の簡易温室の場合は断水を心がけましょう。
※植物は環境に応じて大きく習性を変えます。
あくまでも参考までにご利用ください。
※育てる環境に馴染ませるため、3ヶ月間はご購入時の鉢で育ててください。